ヨーロッパの上流が愛した、ニンジンとアンチョビのスープ
18世紀から19世紀にかけて、フランスやイギリスの貴族、裕福な上流階級はディナー会がたいせつな社交の場でした。コースメニューに贅と工夫をこらしてグルメを競いあったのです。
イタリアから伝わったアンチョビも珍味としておおいに賞味され、さまざまな料理の隠し味やアクセントとして大流行しました。ニンジンの冬スープは、裏ごししたほうれん草とアンチョビが味の決め手。貴族たちが愛したニンジンスープを、わが家の食卓に再現してみましょう。ちょっぴり、セレブ気分になれるかも!?
材料
ニンジン大3本、タマネギ1個、セロリ1本、ほうれん草1/2束、パセリ2本、アンチョビ4~5枚、バター大さじ4、塩・コショウ各少々、水適量
作り方
1:ほうれん草以外の野菜は皮をむき、薄切りにする。ほうれん草はゆでてざく切りにし、ミキサーにかけるか裏ごししてペースト状にする。
2:鍋にバター大さじ2を熱してアンチョビをつぶしながら炒め、野菜を加えてときどき炒めながら弱火で蒸し煮する。
3:野菜から水けが出て十分にしんなりしたらほうれん草ペーストを加え混ぜ、水分が足りなければ水を足す。
4:素材がなじむよう10分ほど煮、最後に残りのバターを溶かし混ぜ塩、コショウで味をととのえる。